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うまいものJAPAN ///////////////////////////////////////////
「うまいもの便り」 2007年10月
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10月の扉を押すと、秋は確かにやって来ていると感じさせられます。
今年の紅葉は少し遅れるということですが、
冬は平年並みの寒さになるそうです。ホッとしています。
四季のある日本に暮す我々は、季節の移ろいを失いたくないと泌々思います。
お陰様で、鈴木延枝著「身につけよう!日本の食の習わし」が
好評発売中です。お求めは当サイトからもできます。
うまいものJAPAN うまいもの探究人 鈴木延枝
■■10月のお薦め
■ご飯が美味しい季節に合う商品をご紹介いたします。
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○高橋商店 丹波黒豆しょうゆ 500ml 1050円(送料別)
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○松下かまぼこ店 特製かまぼこ「天領」140g×3本 2100円(送料別)
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◆◆ ♪♪♪ あっとランダムコーナー Vol.21 ♪♪♪ ◆◆
― 菜の花プラザ調理実習のお知らせ ―
10月21日(日)AM11:00〜14:00(予定)
「シェフと楽しむ簡単フレンチ」を実施します。
『白身魚の香草焼き ラタトゥイユ添え』 *ハーブティもお楽しみいただけます。
詳細はhttp://www.shokuiku-nippon.com/event/05fle.html
― クラシックサロンコンサート ―
10月30日(火)NPO法人フィルクラブ主催、
東京シティフィルメンバーによるクラシックサロンコンサートを開催します。
入場料:2,000円
場所:港区勤労福祉会館
時間:19:00〜20:30
*お申込は「菜の花プラザへ」info@shokuiku-nippon.com
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黒豆茶、糖減美茶、健康だっ茶の中からお好きな物を2種類お選びください。
★「うまいものJAPAN」宛にメールで、
又は、「うまいものJAPAN」のホームページ上から。(下記をクリックして下さい)
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必要事項を入力いただければ、サンプルのお申込完了です。
■■うまいものとの出会い Vol.45
この度、やっと「身につけよう!日本の食の習わし」(ロングセラーズ刊)の
出版に漕ぎつけました。
私にとっては、長い、永い、暑い、熱い夏の結晶です。
この本に関して、森英介さんが、ご自身の「あゝ思い出ごはん」という
ブログの中で、私の思い出ごはんを紹介して下さいました。
森英介さんは、元毎日新聞社、毎日グラフ編集長、
NPOふるさと広報センター代表で、コラムニストでもあります。
今月は、この「病床の母と食べた幸福の焼き芋」をご紹介します。
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小田原蒲鉾の老舗の生まれにして元女子アナ。
はたまたIT教育事業の社長という多彩な顔を持つ東京世田谷の鈴木延枝さんが、
初めて「食の本」を書いた。
「回り道をしたけれど、やっぱり食べ物が好き。
日本の食の習わしのすばらしさを次世代の人々に伝えていきたい」と言う
キャリア・ウーマンの「思い出ごはん」は、
亡き母と一緒に食べた焼きたてホッカホカの「焼き芋」である。
☆小田原蒲鉾の老舗育ち
大学を出てすぐ就職したのが大阪の毎日放送(MBS)。
今人気のテレビやラジオの女子アナのはしりだった。
一時家庭に入ったが、持ち前のバイタリティと好奇心でパソコン関連事業など
時代の先端を行くキャリア・ウーマンの道を歩んできた。
生家は神奈川県小田原市で江戸時代から続く蒲鉾の老舗「鈴廣」。
日本の伝統食を作る家庭に育ったため、食べ物への関心は強く、
食べることも大好きだった。
5年前、一念発起。日本各地を訪ね、
土地の伝統に根ざした食品を作る人々の取材を始める。
この「本物探しの旅」で「日本にはまだまだ真面目に、
ひたむきによい仕事をしている人たちと食のしきたりが残っている」ことを確信した。
この成果を形にしたのが、4年前開設したインターネット上の
ショッピングサイト「うまいものJAPAN」。
今流行の産直、お取り寄せ通販だが、鈴木さんは味噌、醤油から漬け物まで
全国約800の全商品の生産者の顔と現場を知っている。
☆食育ホームページを開設
昨年から始めたのは、食育専門のホームページ「菜の花プラザ」。
「食べることは生きること、生きる力を伸ばすこと」を合い言葉に、
「日本全国私の朝ごはん」「オトコの食育講座」「ふるさとの味自慢」など
「食育」キャンペーンの内容が盛りだくさん。
これらの活動を集大成したのが、このほど出版した
『身につけよう!日本の食の習わし』(KKロングセラーズ刊)である。
本は1月から12月までの歳時記仕立て。
四季折々の食べ物の蘊蓄が独特の目線と豊富な知識で語られる。
所々に挟まれる「食育交遊録」は、流れるような文章の珠玉のエッセイだ。
この本の随所に出てくるのが、母マサさんの思い出。
20人近い大家族の老舗蒲鉾屋の台所を預かる母は、
1年で最も忙しい年の暮れには、家族総出の「おせち料理」作りの陣頭指揮を取った。
どこの和菓子屋さんのものよりも美味しかった母の「ぼた餅」。
鰹の時季になるとよく「鰹の手こね寿司」を作ってくれた。
その母の最も印象に残る「思い出ごはん」の手記を「思い出ごはん亭」に寄せてくれた。
☆母の好物は焼き芋
12年前の7月の終り、東京で仕事をしていた私のもとに妹から電話があった。
昼過ぎのことだった。
その年の始めから入院していた母の危篤の知らせだった。
まさに息が止まるような動悸に襲われた。
直ぐに表に出て、タクシーを拾い、走っている間中、
「待ってて、待ってて」と、私は泣きながら祈り続けた。
病室に倒れるように駆け込んだ時、母は既に息を引きとっていた。
余りにも、急であった。必死に心臓マッサージをして下さった医師も、うなだれていた。
その朝も、いつもと変わらぬ食事をしていたというのに・・・。
母は86才で、その命を全うし、晩年は豊かで恵まれた生活を送ることができた。
しかし、幼少の頃は貧しくお弁当のおかずは、
いつも煮豆だった、という話を何度も聞かされた。
嫁いだ後の母は、貧しさを跳ね返すばかりに、
昼夜を分かたず働き続け、家業の発展の礎を築いた。
そんな無理がたたったのか、60才代で大病を患い、
医者からは、10年持てば良い方だと宣告された。
しかし、定期的な医師のケアと母の生命力が相まって、
20年以上、生き続けることができた。
私が子どもの頃には、納豆売りや、チャルメラを鳴らして売り歩く支那ソバ屋、
豆腐屋などが町を流していた。
おやつ時には、「ヤッキイモー、石焼イモ!!」という声と共に
その甘〜い匂いに、いたたまれなくなったものだ。母は焼き芋が大好きで、
私たち子ども達も、その血をひいてしまった。
母の入院中、週に一度は見舞いに訪れた。
丁度、病院の向かい側に大きなスーパーがあった。
そこで、日用品や身の廻り品を買い求めていたのだが、
ある時から、その店頭で焼き芋を売り始めた。
焼きたてのホッカホカの焼き芋である。思わず手が出た。
それからは、時々、おやつ時に焼き芋を買って病室に持ち込んだ。
食欲が余りなく、昼食を完食できない時でも、母は焼き芋だけは別物だった。
暖かい焼き芋を手にとり、にっこりして口に入れた、
その嬉しそうな母の顔を忘れることができない。
私も、そばで一緒に頬ばっていた。
今年も彼岸の日に、両親の墓前に詣った。
桜の好きな母であった。亡くなった時には、
ほんの小木だった桜が今では、我が家の墓を覆うような堂々たる大木に成長している。
そして毎年春には、見事な花を咲かせてくれる。
勿論、墓前には手作りの焼き芋を供えた。
その後、家に持ち帰り、穏やかで、ほっこりとした笑顔を見せた母を想い、
ゆっくりと味わった。
しかし、私の最強の応援団長だった母を失くした悲しさは、未だに消えない。
平成19年 神無月 鈴木延枝 記
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