うまいものJAPAN UMAIMONO JAPAN
大切に食べてほしいからこそ本当においしい「うまいもの」。
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うまいものJAPAN ///////////////////////////////////////////

   「うまいもの便り」 2007年4月

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 4月上旬、今、話題の宮崎へ行ってまいりました。
東京は桜が散ってしまったのに、宮崎は、丁度、満開の時季にぶつかりました。
異常気象に驚きながらも、やっぱり桜は南国には似合わないと思ったのが実感です。
カラッとした太陽の下には、フェニックスやブーゲンビリアやハイビスカスが似合います。

とは云え、宮崎は東国原知事だけが目立って、町の空気はどんよりとよどんでいました。
「これからだ!宮崎」という感じなのでしょうか。 

   うまいものJAPAN うまいもの探究人 鈴木延枝

■■4月のおいしい特集

 陽春の4月には、かけても飲んでも美味しい、爽やかな健康酢を特集します。

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 又は、「うまいものJAPAN」のホームページ上から。(下記をクリックして下さい)
 
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◆◆  ♪♪♪  あっとランダムコーナー Vol.19  ♪♪♪  ◆◆

− 宮崎でたずねた行列のできる店 −

1)オグラ本店

 チキン南蛮で有名なオグラ本店は、
繁華街の中心、山形屋百貨店の横を入ったところにある。

土曜日のランチタイム、他の店は人もまばらなのに、
この店だけは店の外まで行列が続いている。
チキン南蛮≠ニは、我々、関東人には聞きなれない料理だ。
そして、九州でも宮崎だけで流行っている食べ物なのだ。

宮崎地鶏の胸肉一枚を、そのまんま小麦粉をつけて揚げたものを甘酢につける。
卵、キュウリ、レモンなど野菜たっぷりのタルタルソースをかける。
つけ合わせはキャベツ、紫キャベツ、レタス、人参、かいわれ大根などと、
ツイストマカロニ。
食べきれないかと思わせるほどの量だが、意外とすんなりと胃に納まる。
ドレッシングも濃厚で甘めで、東京育ちの私にはちょっと口に合わないのだが、
これが宮崎人の好みらしい。
ボリューム満点、ライス付で950円はお値打ち。 

2)一木一草

 本店は、熊本の自然食レストラン。
そのグループの食彩健美・一木一草≠ヘ、宮崎観光ホテルの2階にある。
覚悟して行かないと、1時間は待たされる繁盛店。

 「お好きなものをお好きなだけ」というバイキングのコースのみ。
旬の素材を使った約50種類の和洋折衷の惣菜や創作料理、
数種類のご飯とデザートまでついて、1人、3,675円。しかも、時間無制限。
どうりで、観光客ばかりではなく、地元の家族連れも多い。

一木一草≠フこだわりは、地産地消=B
有機減農薬・無添加の素材を使い、安全な食提供を目標としている。
店内は森の中のレストランのような自然を意識したインテリア。
お皿や器も木製のものを使用し、暖かい雰囲気を盛り立てる。
とにかく、圧倒的な量の料理と演出の巧みさで、
楽しいざわめきが店内に溢れかえっていた。
因みに、私は少しずつでも20種類も食べられたかどうか・・・。

 でも、ここで、今が旬の初鰹の刺身と、
めひかりの天ぷらに、ありつけたのは幸せだった。 


■■うまいものとの出会い Vol.40
 
 4月初旬の午後、宮崎空港に降りてビルの外に出ると、
もう、南国独特のムッとした空気に見舞われた。
東京は桜が散ってしまったのに、ここは満開の桜。
桜は北上する≠ニいう通説を覆す異常気象である。

 ホテルに荷物を置き、市の中心街に出る。
県の物産館に寄ると、その向かいが県庁である。
もう2日で、統一地方選挙の投票日。
木箱を台にして、黄色いスーツを着た福島瑞穂社民党党首が
熱弁をふるって県会議員候補の応援をしている。
「あれ?ここはどこだったの?」と、
一瞬、戸惑ったが彼女は宮崎出身なのだそうだ。
「ひょっとして、ナマ東国原知事に会えるかも?」と思ったのだが、
勿論、それはなかった。

しかし、メディアを通しての東国原人気は大変なもの。
特に東京人はノリやすいので、
それだけで、新宿の物産館の売上は3倍にもなっているという。
そして、その殆どが、地鶏の炭火焼で、
もう品切れ状態になっているのだそうだ。

 そこで、遅まき乍ら、私も宮崎へくりだしたという訳だ。
宮崎は、確かに地鶏は有名で、
昔から私は、ささ身の燻製が好物だった。
そして、日向夏、あの上品な香りとあっさりした味は、
他にはないもので、確かに宮崎の名物である。
それから、きんかんも。
大きく、丸々として、艶やかなきんかんである。
我々は、大体、きんかんと云うと、砂糖漬けにしたり、
甘く煮たものを想像するが、ここの「たまたま」という、完熟きんかんは違う。
生で丸かじりする。酸味も程々で、果汁も多く、美味しい。
何よりも、こんな美しいきんかん≠ヘ初めてだ。

 農業県として野菜は豊富、海の幸にも恵まれている宮崎だが、
鹿児島の影にかくれて、どうも地味な存在だった。
我が「うまいものJAPAN」にも、宮崎の産物はなかった。
そこへ、どんよりとした宮崎の空気を、ドーンと打ち破る、
元気のよい人が出て来た。
株式会社 響の岩切邦光社長だ。

 岩切社長は昭和60年頃から太鼓を始められたそうだ。
平成3年、橘太鼓・響座を結成されて以来、
全国的に公演活動を続けられ、海外遠征も数多い。
そんな岩切社長に、何で私がと思われるだろう。
岩切社長は13年程前から、宮崎の物産に関わる事業を興されていたのだ。
当時は太鼓屋さんが、何でそんなことをやるのかと白い目で見られたという。

「誰かに似ている―。」と思ったら、
あのボクシングの亀田興毅さんに似ていたのだ。
日焼けした精悍な風貌と、引き締まった筋肉質の体型は確かに似ている。
太鼓はリズム感あふれる格闘技ともいえる。
そのパワーで、食品業界になぐり込みをかけられたらたまらない。
今、市内の主だったホテルや空港の売店で、
あの東国原知事の顔をかいた黄色の旗と、『響』の商品を見ないことはない。
おなじみの地鶏の炭火焼、宮崎ラーメン、日向夏の菓子などである。

 響の社屋は、市の繁華街から離れた住宅地の一隅に
突如として黄色い姿を現す。
なまこ壁と瓦屋根をもつ、一見、城の一画のような佇まいだ。
その1階の展示室に通された時は驚いた。
そこには、大小様々の種類の太鼓や衣装、小物などが展示されていたのだ。
一瞬、私は間違ったところへ迷い込んでしまったのかと思った。
その時までの私は社長の正体?を知らなかったのだ。
その建物の中に事務所があり、研修室があり、
地下には太鼓の練習用のスタジオがあった。
あのズシーンと腹に沁み渡る太鼓の大音響のために、この場所があったのだ。
ビジネスに突き進むスピードもパワーも、これがあってこそなのかもしれない。

「宮崎人は、何事もペースがゆったりしている。
そこに我々みたいなものが、割り込める隙間があったのだろう。」と社長は振り返る。
「今も、太鼓を打ってきたところなんです。」と。
そして私に会ってから、また移動して空港へと目まぐるしい時間を過す。

けれど、何か仕事とは別のものに打ち込めるということは羨ましい。
それが太鼓≠セということは、更に羨ましい。
誰だって、仕事で毎日嫌なことや嫌な人に会うことは、一度や二度はある。
そんな時、思いのたけをぶつけるものがある人は救われる。
太鼓は特にストレスの解消になりそうである。
私も、太鼓を聴く度に思う。
一度、大太鼓を思いっきり打ってみたいと。

だが、プロになれば、そんなもんじゃないかもしれない。
人の心を揺さぶるほどの音を響かすのは、
そんな気楽なものではないだろう。

 岩切邦光さんは、おっとりとした宮崎を
元気にする人の一人であることは確かである。
これからも、太鼓の響きのような、迫力のある大きな音を
宮崎から発信していただきたい。


  平成19年 卯月 鈴木延枝 記

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