私たちの体を構成しているのは細胞です。
この細胞の主成分が蛋白質なのです。
蛋白質を構成するアミノ酸は20種以上ありますが、このうち、8種類のアミノ酸は体内で
合成することができません。だから、必ず毎日補給しなければならないのです。これを必須アミノ酸といいます。蛋白質の体重に占める割合は約6分の1で、体重60kgの人には約10kgの蛋白質が含まれていることになります。そして、このうちの数10分の1、百数十グラムの蛋白質はエネルギーとして、燃やされなければならないのです。ただ、約半分位の蛋白質は体内で合成することができるので、食べ物から補給しなければならない蛋白質は成人で70g位ということになります。必須アミノ酸を多く含む蛋白質は栄養吸収率がよいため、「良質蛋白質」ともいわれています。必須アミノ酸を多く含む食品は、牛乳、卵、肉、魚介類などの動物性蛋白質です。植物性蛋白質には必須アミノ酸が少なく、大豆と米は例外的に多い食品です。
しかし同時に動物性蛋白質の中には、かなり高脂肪のものがあるのも事実です。油脂の中で、常温で固形化するのが脂肪、液状のものが油です。固形の脂肪から分解される脂肪酸は飽和脂肪酸であり、液状の油から分解される脂肪酸は不飽和脂肪酸といわれます。一般に前者は動物性脂肪、後者は植物性脂肪と分けることができます。
動物性脂肪には、コレステロールが多く含まれています。コレステロールは摂りすぎると血液中に溶け、動脈に沈着して、動脈硬化などの原因になります。高蛋白であっても、高脂肪の食品を摂り続けるとコレステロールや中性脂肪が増加し、成人病予備軍になる可能性があるのです。動物性脂肪やリノール酸などの健康上問題を含む油脂をとりすぎず、低脂肪で良質の蛋白質をとることが、健康と長寿の秘訣といえるでしょう。
|